「紀州材」の起源は江戸時代に遡ります。徳川家康が江戸幕府を開き、江戸城の大改装や諸国大名の屋敷建築、神社仏閣の建立がきっかけとなって、紀州材が使用されるようになったと言われています。紀州材はヒノキが有名ですが、その大きな特徴は油気が多く、目込みが良いため強度、耐久性に優れていることです。
また、美しさにも優れており、時間が経てば経つほど落ち着いた光沢が出て、紀州材の良さがより一層引き立ちます。
床は家の中でいちばん体が触れる部分でもあります。そんな床が足ざわりのいい天然無垢材だったら、毎日の暮らし心地も大きく変わります。素足に感じるやさしいぬくもり。床としての適度な固さを保ちながら、それでいてやわらかい。夏は素足に心地よく、冬は冬で冷たく感じません。こんなに人の体にやさしい感触は工業製品では出せるものではありません。一度、天然無垢材の足ざわりを体験したら、もう合板の床には戻れないとよく聞くことも、納得です。一年中、素足が気持ちいい家。それが木の家なのですね。
「紀州材」とは、主に和歌山県を中心とする紀伊半島南部
(=旧紀州藩領)と、熊野川流域の奈良県南部から出材される材をいいます。この地方では、吉野林業地の影響も受けながら、急斜面でありながら他地域に比べて植栽密度の高い植林を行ってきました。一般的にはスギ・ヒノキの植林は1haあたり約3,000本程度ですが、山長では1haあたり約5,000~5,500本を植林しています。
多くの苗木を植え、職人の手で間伐を複数回、長年にわたって行うことによって、年輪幅が細かく整った、材面の美しい紀州材が育つのです。
そのような美しい紀州材は強度も併せ持っており、住宅建築用材としては日本一の高品質の木材と自負しております。
スカイハウジングの木材は、木材表示推進協議会の認定を受けた樹種・原産地・生産者表示と、JAS(日本農林規格)に基づいた品質表示と生産者表示の両方を行うことにより、皆さまがわかりやすく産地と性能を確認でき、いつでも安心して使って頂ける製品となっています。